FP通信第14号 金融商品・株価指数オプションU

(1)オプションプレミアムの特性

オプション取引を理解する上でオプションの値段であるプレミアムの変動要因を知っておくことが重要です。プレミアムの変動に影響を与える要因として下記5つのものがあげられます。なお、実際の取引においてはプレミアムはこれらの要因が複合的に影響しあい変動しています。

・原資産価格(日経225等)
 原資産価格の上昇は、コールでは上昇要因、プットでは下落要因となります。
 原資産価格の下落は、コールでは下落要因、プットでは上昇要因となります。

・権利行使価格
 権利行使価格が原資産価格よりも高くなるほど、コールは低く、プットは高くなります。
 権利行使価格が原資産価格よりも低くなるほど、コールは高く、プットは低くなります。

・満期までの残り時間
 満期までの時間が長くなるほど、コールは高く、プットも高くなります。
 満期までの時間が短くなるほど、コールは低く、プットも低くなります。

・ボラティリティ(価格の変動)
 ボラティリティが大きくなるほど、コールは高く、プットも高くなります。
 ボラティリティが小さくなるほど、コールは低く、プットも低くなります。

・短期金利
 短期金利の上昇は、コールでは上昇要因、プットでは下落要因となります。
 短期金利の下落は、コールでは下落要因、プットでは上昇要因となります。


(2)オプションの注意点と投資のポイント

一般にオプション取引では買い方よりも売り方が有利であるといわれます。前回の話の買い方は損失限定、利益無限定、売り方は利益限定、損失無限定からすると矛盾するように思えますが、売り方は当初プレミアムを受けとっており時間を味方につけているといわれます。満期までの時間が短くなるほどプレミアムは低くなるというプレミアムの特性です。また、買い方が実際に利益を手にするためには原資産価格が予想どおりに動き尚且つ大きく変動する必要があるのに対して、売り方は原資産価格が予想どおりに動かなくともその動きが小さければ利益になる確率が高くなるからです。
売り方は相場が小動きになると予想出来る場合は、残存期間が短いオプションを売ればほとんどの場合で利益を手にすることが出来るということになります。そう考えるとオプションは売りということになりますが、原資産価格が予想とは逆に大きく動いた場合、売り方は大きな損失を抱えることになるということを忘れてはいけません。また、オプションの買いは利益になるチャンスが少ないかもしれませんが、大きく原資産価格が変動すればプレミアム数円のものが短期間で100倍程度に上昇することが年に数回はあります。これもオプション取引の大きな魅力であるといえます。
また、オプションの売りと買いを組み合わせて利益も損失もある程度限定するというポジションを作るなど様々な売買戦略がたてることが出来ます。機会があればどこかでオプションの売買戦略のお話もしたいと思います。

最後に、オプション取引には、ギリシャ文字の指標、デルタ、ガンマ、シータ、ベガ等様々な難しい用語が出てきます。ここでは説明はしませんが、知っておく必要があります。オプション市場は現物市場とは違い、ディーラーや大口投資家などがメインプレイヤーであり、彼らに食い物にされないためにも十分に勉強をした上で、オプション取引を行うようにしてください。

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