FP通信第20号 金融商品・金銭信託・貸付信託

(1)信託とは

 信託とは金銭や有価証券や土地などの財産の運用や管理を信頼出来る人に委託することです。信託される財産(信託財産)が金銭で信託終了後に金銭で受け取るものを金銭信託といいます。複数の委託者の信託財産を有価証券等でまとめて運用するものが合同運用指定金銭信託といい、代表的な信託銀行の商品として「ヒット」や「スーパーヒット」があります。次に、貸付信託とは、合同運用指定金銭信託の一種で、多数の委託者の信託財産を長期貸付けを中心に運用し、そこから生じた収益が元本に応じて支払われるもので、代表的な信託銀行の商品として「ビッグ」があります。ヒット(スーパーヒット)は据置期間1ヶ月(1年)を経過した後は手数料なしで、いつでも自由に必要な額だけ引き出せ、予定配当率が市場金利の動向等で1ヶ月ごとに見直される変動金利型の金融商品です。ビッグは信託期間2年と5年ものがあり、信託期間中の運用収益を予想配当率にもとづく半年複利で運用する変動金利型の金融商品です。


(2)金銭信託・貸付信託投資の注意点とポイント

 金銭信託・貸付信託投資の注意点としては、「ビッグ」の場合は、元本は信託銀行が保証し、尚且つ預金保険制度の適用があるのに対し、「ヒット」「スーパーヒット」の場合は、信託銀行による元本補填契約は無く、また預金保険制度の適用対象外です。現在のような金利の低下余地がほとんど無い場合は、金利上昇が見込め問題はありませんが、将来的に金利低下局面を迎えた場合は、予想配当率も変動し、収益が少なくなる可能性があります。また、変動金利型の金融商品といっても、リスクが小さい分、収益性が低い商品設計になっているようです。なお、金銭信託・貸付信託ともに信託銀行によっては募集が停止される商品があるので注意してください。

ヒットなどは1ヶ月経過後は手数料なしで引き出せ、また1ヶ月ごとに予定配当率が見直されますので、普通預金感覚で、尚且つ、普通預金より利息が高めなので資金の待機場所として良いかもしれません。

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